JW-10

JW-10

JW-10


製造年 1978年
製造者 東京芝浦電気(株)(現・(株)東芝)
所有者 (株)東芝
史料所在地 〒212-8585 神奈川県川崎市幸区堀川町72-34 ラゾーナ川崎東芝ビル 2F 東芝未来科学館
公開情報 非公開
照会先 東芝未来科学館 Tel.044-549-2200 https://toshiba-mirai-kagakukan.jp/

 1978年に東京芝浦電気(現・東芝)によって開発された初の日本語ワードプロセッサ.1978年9月発表,1979年2月出荷開始であった.
 当時,コンピュータへの簡便な漢字の入力手段がなく,コンピュータで取り扱う文字は,特殊な機器を用いる一部システムを除き,英数字・カタカナに限られていた.漢字入力方式として「かな漢字変換」の研究を続け,その成果である「文節指定入力によるかな漢字変換機能」を事務机大のコンピュータに搭載したものがJW-10であった.文節指定入力とは,文章の読みを文節ごとに区切って入力する方法で,「漢字を簡単に入力する」という文章入力の場合,「かんじを かんたんに にゅうりょくする」のように3文節に区切って入力する.かな漢字変換技術の最大の課題の同音異義語の選択は,文章の前後関係,使用頻度などに基づく方式とした.
 JW-10に続いて各社から日本語ワードプロセッサが発表され,日本語入力方式についてもさまざまな試みが提案されたが,結局かな漢字変換方式が標準となり,その後のコンピュータにおける日本語処理の普及の引き金となった.