製造年 | 1960年 |
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製造者 | 富士通信機製造(株)(現・富士通(株)) |
所有者 | 東京理科大学近代科学資料館 |
史料所在地 | 〒278-8510 千葉県野田市山崎2641 東京理科大学野田キャンパス9号館 |
公開情報 | 公開中 |
照会先 | 東京理科大学なるほど科学体験館 Tel.04-7122-9651 https://www.tus.ac.jp/info/setubi/naruhodo/main/calculators.html |
1957年(昭和32年),初のパラメトロン計算機MUSASINO-1が日本電信電話公社(現・日本電信電話)の電気通信試験所で開発された.当機はその改良実用機であるMUSASINO-1Bの商用機(FACOM201)として富士通信機製造が製造し,1960年(昭和35年)7月,東京理科大学に納入された.
日本で開発された独自の演算素子「パラメトロン」は,真空管からトランジスタへ移行する時期において,安価で信頼性が高い論理素子として多くの国産コンピュータに採用され,技術遺産としての価値を有する.当機にも約6,000個のパラメトロンが使用されている.
当機は東京理科大学においてさまざまな科学計算に加え,小型ロケットの「個体推進薬の内面燃焼方式に対する形状特性」やプリンス自動車(現・日産自動車)の「自動車車体構造強度理論解析」などの研究開発に利用された.また,コンピュータの実用技術教育に使用され,多くの技術者の養成に貢献した.
当機は貴重な史料として,入出力装置を備えた使用当時そのままの状態で,東京理科大学野田キャンパス内に保存・展示されている.