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情報処理技術遺産

FACOM128B

FACOM128B.奥まった場所にあるのが本体.その中央手前が操作卓
FACOM128B.奥まった場所にあるのが本体.その中央手前が操作卓
FACOM128Bに使用されたリレーユニット
FACOM128Bに使用されたリレーユニット
 
分類 黎明期のコンピュータ
製造年 1959年
製造者 富士通信機製造(株)(現・富士通(株))
所有者 富士通(株)
史料所在地 〒410-0396 静岡県沼津市宮本140 
富士通(株)沼津工場
公開情報 公開中(要予約)
照会先 富士通(株)沼津工場 総務部
http://jp.fujitsu.com/museum/ikeda/tour/

 FACOM128Bは富士通信機製造(現・富士通)が開発したリレー式商用コンピュータである.初期のコンピュータで用いられていた真空管の動作は不安定であったため,開発リーダの池田敏雄は電話交換機用リレー素子の活用を図り,1954年にリレー式コンピュータFACOM100を完成させた.1956年には国産初のリレー式商用コンピュータFACOM128Aを,1958年にはその機能強化版であるFACOM128Bを完成させた.現存する装置(写真参照)は1959年に製造されたFACOM128Bであり,現在も動作可能である.
 FACOM128Bは,中央演算処理装置に5,000個のリレーを使用し,13,000個のリレーをクロスバスイッチで結合した13キロビットのメモリを有していた.また,商用コンピュータとしての信頼性確保のために,自己検査機能が導入されていた.これは,一時的トラブル発生の少し前の段階まで戻って処理をリトライする機能である.今日では一般的な技術だが,当時としては先進的であった.
 このようなさまざまな高信頼技術に支えられ,FACOM128Bは,国産旅客機YS-11の設計やカメラのレンズの設計など,実用性の高い商用コンピュータとして産業界で広く利用された.

  • FACOM128Bの解説


社団法人情報処理学会 Information Processing Society of Japan ComputerMuseum コンピュータ博物館