カシオ ミニ
| 製造年 | 1972年 |
|---|---|
| 製造者 | カシオ計算機（株） |
| 所有者 | 一般財団法人樫尾俊雄記念財団 |
| 史料所在地 | 〒157-0066 東京都世田谷区成城4-19-10 樫尾俊雄発明記念館 |
| 公開情報 | 公開中（要予約） |
| 照会先 | 樫尾俊雄発明記念館 info@kashiotoshio.org |
1972年8月に発売された手のひらサイズの小型電子卓上計算機である．開発当初より個人での利用を考え，機能を絞り低価格を実現したことにより，電卓が広く普及するきっかけとなった．外形寸法は巾146×奥行77×高さ42mm，重量は315g（本体215g，電池100g），消費電力は0.85Wで発売当初の価格は12,800円であった．
計算機能は加減算，乗算，除算，連乗算，連除算に加え，べき計算，混合計算を行うことができた．計算桁数は表示6桁，加減算6桁，乗算6桁×6桁＝12桁（倍長方式），除算6桁÷6桁＝12桁で，6本の小型低電力蛍光表示管によって表示した．
カシオミニは発売の翌年には販売台数が100万台を超えるなど発売当初より爆発的に売れ，当時の電卓市場に大きな影響を与え個人ユースの先駆けとなった．またカシオミニはシリーズ化されて，Mini CM-601〜605，Personal-Mini CM-606やCM-607が発売され，シリーズ全体で1,000万台以上が販売された．