微分解析機

微分解析機

微分解析機


製造年 1940年代前半
製造者 昭和航空計器など
所有者 東京理科大学近代科学資料館
史料所在地 〒162-8601 東京都新宿区神楽坂1-3 東京理科大学近代科学資料館
公開情報 公開中
照会先 東京理科大学近代科学資料館 Tel.03-5228-8224 http://www.tus.ac.jp/info/setubi/museum/

 微分解析機は,積分器などを用いて常微分方程式を解くための,大型の機械式アナログ計算機である.積分器を組み合わせて微分方程式を解く原理については1887年にジェームズ・トムソンが発明し,MITのヴァネヴァー・ブッシュが最初の実用機を1927年に製作している.我が国では,1942年頃東京帝国大学航空研究所が昭和航空計器との共同研究により,同形式の微分解析機を試作している.東京理科大学近代科学資料館に保存されている微分解析機は,東大航空研の機械と構造が非常によく似ており,昭和航空計器の銘板がついていることから,ほぼ同時期に昭和航空計器などにより製作されたと思われる.
 大阪大学理学部の教授であった清水辰次郎は,1947年に微分解析機を用いた計算法と使用した機械の構成について講演し,論文が翌年の日本物理学会誌に掲載されている.清水教授はその後神戸大学,大阪府立大学を経て東京理科大学理学部教授に就任したことから,大阪大学にあった微分解析機が東京理科大学に移送されたといわれている.
 現在資料館に保存されている機械は,積分器3台,入力卓1台,出力卓1台で構成されている.