製造年 | 1968年 |
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製造者 | 富士通(株) |
所有者 | 京都大学 学術情報メディアセンター |
史料所在地 | 〒606-8501 京都府京都市左京区吉田本町 京都大学 学術情報メディアセンター |
公開情報 | 公開中(要予約) |
照会先 | 京都大学 学術情報メディアセンター https://www.media.kyoto-u.ac.jp/ |
全面的にモノリシックICを採用した当時国産最高性能のマルチプロセッサFACOM 230-60に搭載された論理回路カード.FACOM 230-60は前機種のFACOM 230-50に比し4〜10倍の性能を有するばかりでなく,オンラインデータ処理機能が一段と強化され,1号機は1969年の京都大学大型計算機センター開設時に運用開始された.
最大262,144語(1語は,データ36ビット,フラグ4ビット,パリティ2ビット 合計42ビット),20mil/サイクルタイム0.92μsの高速な磁心記憶装置とサイクルタイム6μs,最大786,432語の大容量磁心記憶装置を採用し,演算速度として固定小数点加減算/乗算1.26μs/4.06μs,浮動小数点加減算/乗算 2.27μs/3.68μsの性能を有した.
OSはバッチ,リアルタイム,会話型処理をカバーした.その他の特長として,処理装置自身を診断するハードウェアDIAC(DIAgnostic Control unit)の内蔵,各装置のシステムへの結合,システムからの切り離しを行う切り換え操作卓の導入などがある.FACOM 230-60は発表と同時に各方面より高い評価を得て,同社コンピュータの大型機としての地位を築き,130台以上が出荷された.