製造年 | 1971年頃 |
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製造者 | Digital Equipment Corporation |
所有者 | 京都コンピュータ学院 |
史料所在地 | 〒601-8407 京都府京都市南区西九条寺ノ前町10-5
京都コンピュータ学院 京都駅前校内(京都コンピュータ学院KCG資料館) |
公開情報 | 公開中(要予約) |
照会先 | 総務部 Tel.075-762-2030 https://www.kcg.ac.jp |
PDP-8 はDigital Equipment Corporation(DEC社)が1965年に発売した12ビット・ミニコンピュータである.本機が商業的に大成功することで,ミニコンピュータのカテゴリーが確立し,またDEC社はその代表メーカとして認知されるに至った.内部はフリップ・チップという基板モジュール群を自動ワイヤーラッピング配線することで構成されており,低価格で製造できた.PDP-8は約5万台生産された.
当時のコンピュータは大型機ほど高性能で,かつ相対的に低コストであるとされ,価格や規模は肥大化の一途であった.顧客にリース契約で貸与するのが基本で,所有権はメーカにあったため,顧客はコンピュータを自由に改造して使うことはできなかった.その中でDECのミニコンは売切り販売の形態で,価格も1.8万ドルと安価であったため,大学の研究室等でも購入できた.また構造も公開されており,自由に改造できた.これがPDP-8の成功の要因となった.多彩な改造パーツは他メーカから多く供給され,またPDP-8自体を他装置の制御用に組み込むOEM販売も多く行われた.
しかし1970年代後半になると,その用途にはIC化されたマイクロプロセッサが使われるようになり,ミニコンは衰退していった.