製造年 | 1973年 |
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製造者 | 富士通(株) |
所有者 | 富士通(株) |
史料所在地 | 〒410-0396 静岡県沼津市宮本140 富士通(株) 沼津工場 |
公開情報 | 原則非公開(応相談) |
照会先 | 総務部
Email: fj-archives-history@dl.jp.fujitsu.com |
日本におけるコンピュータの本格的導入期を代表する中型機のひとつ.FACOM230-25本体と周辺装置群のシステム一式が実際の業務用の構成で保存されている.
1964年に登場したIBM System/360が開いたコンピュータ史の新たな時代とともに,1960年代後半から我が国のコンピュータの本格的導入期が始まった.FACOM230-25は,この時代に富士通が提供した FACOM230シリーズの新中型モデルであり,1969年6月に初出荷された.
FACOM230-25には,性能と信頼性を高めるために,CPUにIC(集積回路)と多層プリント板が採用され,コストを抑えつつ幅広い用途に応えるために,選択可能なモジュール構成(基本,COBOL,FORTRAN/ALGOLの各モジュール)のCPUに加え,基本的な入出力制御装置を内蔵したチャネル(インテグレーテッドチャネル)が装備された.
展示システム(写真参照)の構成は次のとおり.中央右が中央処理装置を含むFACOM230-25本体,左にタイプライタF795A(FはFACOMの略称,以下同様).後方左から,インタフェース制御装置F7711A,自動電圧調整装置F794F,遠方制御盤F986C,右側奥から,ラインプリンタF644K,磁気テープF608K2,磁気ドラムF628R,紙テープ読取穿孔装置F775B,データライタDR-1200.