FACOM138A 一式

FACOM138A 一式

FACOM138A 一式


製造年 1960年
製造者 富士通信機製造(株)(現・富士通(株))
所有者 富士通(株)
史料所在地 〒211-8588 神奈川県川崎市中原区上小田中4-1-1
富士通(株)Fujitsu Technology Park
公開情報 限定公開
照会先 https://www.fujitsu.com/jp/about/corporate/facilities/showrooms/technologyhall/

 FACOM138Aは富士通信機製造(現:富士通)が開発したリレー式商用コンピュータである.1956年に開発された富士通初のリレー式商用コンピュータFACOM128Aに対し,加減算や乗除開平算の演算回路の共用やクロスバーメモリから115号リレーへのメモリ変更等でコンパクト設計を図り,廉価版のFACOM138Aを完成させた.認定された装置(写真参照)は,1960年に製造されたFACOM138Aであり,現在も動作可能である.FACOM138Aは,約3,000個のリレーを使用し,コンピュータの5大機能である演算,制御,記憶,入力および出力装置を装備.また,商用コンピュータとしての信頼性確保のために,コンピュータ内部処理時の自己検査機能とリトライ機能を導入した.今日では一般的な技術だが,当時としては先進的であった.このような高信頼技術に支えられ,FACOM138Aは,カメラ,自動車,電機,製鉄等の製造業をはじめ実用性の高い商用コンピュータとして広く利用された.