製造年 | 1969年 |
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製造者 | 日本電信電話公社(現・日本電信電話(株)),(株)日立製作所 |
所有者 | 日本電信電話(株) |
史料所在地 | 〒180-8585 東京都武蔵野市緑町3-9-11 NTT技術史料館(NTT武蔵野研究開発センタ内) |
公開情報 | 公開中 |
照会先 | NTT技術史料館 Tel.0422-59-2093
https://hct.lab.gvm-jp.groupis-ex.ntt/contact/index.html |
DIPS4150形磁気ドラム記憶装置は,日本電信電話公社(電電公社,現・日本電信電話(株))のデータ通信用大規模情報処理システムであるDIPS-1のセンタシステムに用いられた.性能上の主眼点は高速入出力によるスワッピング機能の実現にあった.
DIPS4150形磁気ドラム記憶装置は,当時,世界最高水準とされる浮動ヘッド方式を採用,従来の固定ヘッドの10倍の記録密度を達成した.浮動ヘッドをデータ用に832個配置することで,装置記憶容量は4メガバイト,情報記録密度56ビット/mm,回転数3000rpm,平均アクセスタイム10.3ms,8トラックの並列読み書きにより情報転送速度2.2メガバイト/秒を実現した.開発は,電電公社と日立製作所の共同によるものである.
DIPS-1センタシステムの主記憶装置はコアメモリで,センタコストの約3割を占めるなど高価であったため,DIPS4150形磁気ドラム装置をスワッピング用の記憶装置として適用することによって仮想記憶方式を実現した.
DIPS-1センタシステムは,東京芝局に商用試験機が導入され,以降,科学技術計算サービス(DEMOS-E)やバンキングシステムなどの商用システムに導入された.