磁気バブルメモリ製品群およびBUBCOM80

磁気バブルメモリ製品群およびBUBCOM80

磁気バブルメモリ製品群およびBUBCOM80


製造年 1978年〜1989年
製造者 富士通(株)
所有者 富士通(株)
史料所在地 〒410-0396 静岡県沼津市宮本140 富士通(株)沼津工場
公開情報 原則非公開(応相談)
照会先 総務部
Email: fj-archives-history@dl.jp.fujitsu.com

 磁気バブルメモリはベル研究所のボーベックらが研究,1967年に発表した磁気バブルを利用した固体メモリで,情報不揮発,電気的書き換え,高速アクセスなど多くの特徴を備えた素子であった.
 この特徴を活かして,プログラムメモリ(10キロ〜100キロバイト)として利用が始まった.また1メガビットデバイスで構成したミニファイル(100キロバイト〜1メガバイト),ファイルメモリ(1メガバイト超)と1978年から約10年間に渡って用途が広がっていった.
 たとえば,ボードに実装したものはPOS端末の価格ファイルメモリとして不揮発性を活かして活用された.カートリッジ内に実装したバブルカセットは高速リムーバブルメモリとしてFUJITSU MICRO8をはじめとするパーソナルコンピュータ,ワープロやNC機で活用された.
 認定製品群は,磁気バブルメモリを搭載するボード,バブルカセット,磁気バブルメモリの製造工程を示す説明資料およびバブルカセットを搭載できるパーソナルコンピュータBUBCOM​80からなる.BUBCOM​80は,システムズフォーミュレート社が開発したものを富士通が製造し1981年に発売された.