製造年 | 1973年 |
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製造者 | 沖電気工業(株) |
所有者 | 沖電気工業(株) |
史料所在地 | 〒960-2196 福島県福島市庄野字立田1-1 |
公開情報 | 原則非公開(応相談) |
照会先 | (株)OKIプロサーブ Tel.024-594-2251 |
1966年当時,1200~2400bpsデータ伝送のサービスが開始されたことを機に,その環境下で機能する端末装置として開発された.
印字方式は,従来からコンピュータの出力装置で実績のあった沖電気工業の独自技術であるタイプベルト方式を採用した.ISOコード128種類の活字を有し,1行132文字を毎分150行の速度で印字する性能を持つ.機構部では小型化を極限まで追及し,制御部には高価だったコアメモリの採用を行わず,代替として磁歪遅延線記憶装置(ディレイライン)を使用した.また,駆動系では,ベルト駆動と紙送り,およびインクリボン駆動を1台のモータで駆動させることで大幅な低価格化を実現した.印字後直ちに印字文字が見えるような配慮をした設計,さらには印字後数行で印字用紙の切断が行えるというような,ラインプリンタとしては使いやすさ,小型化とともに,画期的な価格低減を実現した製品であった.ホスト側とはモデムを介して通信するため,受信した符号に対して垂直パリティチェック,ブロック単位では水平パリティチェックによる誤り検出および誤り訂正機能を備えている.
データ転送装置の端末として,また金融市場およびミニコンの出力装置としてコンピュータメーカに多数使用されたベストセラー機である.