大阪大学EVLISマシン

大阪大学EVLISマシン

大阪大学EVLISマシン


製造年 1979年〜1982年
製造者 大阪大学工学部応用物理学第一講座
所有者 大阪大学大学院工学研究科
史料所在地 〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2-1 大阪大学大学院工学研究科 U1W棟2階
公開情報 公開中
照会先 大阪大学大学院工学研究科 Tel.06-6877-5111(代)

 EVLISマシンは1979年から82年にかけ,安井裕,斉藤年史を中心として,大阪大学工学部応用物理学科で実現稼働させたマルチプロセッサによるLispの並列処理計算機である.
 EVLISはLispの評価関数evalが引数を関数evlisで並列に処理することから命名された.
 EVLISマシンは研究室で手作りしたプロセッサEVAL IIを複数台(設計では7台,実際は3台)のほか,バッファや診断用ハードウェアなどで構成されている.またZ80を使ったI/Oプロセッサを持つ.EVLISは1台のEVAL IIでも当時のLisp専用マシンより高速であった.当時の大型計算機センター間で最高速のM200-HでのLisp実行速度に匹敵する結果を得た.
 1984年にはマイクロ命令でPrologマシンを実現し,89年にはニューロエンジンを搭載してLisp環境からニューロ演算を実行することができた.EVLISは大阪大学大学院工学研究科資料室に保管されている.